働き者の「肝臓」

肝臓は、栄養素など、さまざまな物質を化学的に作り変えるはたらきを持ち、からだの中で最大の臓器といわれています。また、約２０００種以上の酵素（こうそ）を使い、500以上の複雑な化学変化を起こしています。その働きは大きく３つ、

①、消化液である胆汁をつくる
②、栄養素を貯めたり変化させたりする
多くの食べ物は、そのままでは吸収されません。腸で吸収されたさまざまな栄養素を代謝、貯蔵します。
（タンパク質・糖・脂質・ビタミン・ミネラル）
③、解毒
有害物質（アルコール・毒物・薬の成分）や古い赤血球（120日以上経過した）を水に溶けやすい形に分解、排泄しやすいようにします。

このために、肝臓と同じはたらきをする化学工場を、人間はまだ作ることができないといわれています。 肝臓が元気であることは、すべての器官にとっても大切なことなのです。私たちの肝臓は大きな製薬工場として日々ウィルスやストレス等、外敵から身を守っているのです。

それだけに、長く使い続けていれば消耗・老化します。日頃からいたわり、肝臓に無理させないように働いてもらうことが”肝心”かなめです。ホルモンの原料であるコレステロールも肝臓で生成されますから、肝臓を元気に保つことは若々しくいられることなのです。

肝臓のケアとメンテナンス
◯休肝日を取るなど、アルコールを控えめにする。
◯解毒が必要な喫煙も肝臓には負担です。禁煙を心がけましょう。
◯暴飲暴食もダメ、一日の摂取カロリーに注意しましょう。
◯肝臓に余分な栄養を貯めないように、適度な運動をしましょう。
◯肝臓に負担をかけた時には、亜鉛やタウリンを摂取しましょう。
◯添加物の多いコンビニ食やインスタント食品の利用を少なくしましょう。
◯浄水された水や空気を取り入れましょう。