食べることも出来なくなったコロナ後遺症から回復の事例(自律神経失調症から)
2020年早々より始まった世界的な流行病、新型コロナ感染症により多くの皆様が不安を感じ、ときには精神的な負担が生じていることは確かでしょう。感染そのものへの不安に加え、生活スタイルの変化に伴う様々なストレスがあります。在宅によって人との結びつきが減少し、生活のリズムを崩したり、睡眠や食事のバランスを崩してしまう場合もあります。このような大きな変化のストレスを苦手としているのが、持病をお持ちの方や自律神経失調症で日頃より不調を感じている方でしょう。
当院でも新型コロナ感染症により体調の悪化、慢性疲労への移行にお困りの方が駆け込んできています。その中で、3年前に自律神経失調症でアトラスオーソゴナルカイロの施術で症状が緩和し足が遠のいていた20代・女性の症例です。今回コロナ後遺症で、現在・将来に不安な毎日を送っていましたが、再度アトラスオーソゴナルカイロの施術で回復していった経過を報告します。
今も多くの方が、コロナ後遺症で困難な社会生活を送っていらっしゃる方が多いかと思います。解決の糸口に、どうぞ参考にしてください。
2021年9月30日再来院
Mさん・20代後半・女性
経過:2021年8月半ばコロナ感染症発症。2週間後PCR検査で、陰性になり検査上では治癒。しかし身体は強い倦怠感、吐き気、食欲不振、下痢、気力低下etc あり、会社出社はもちろん出来ず寝ている状態が続いていた。9/5からは少しずつ動けるようになったが、その他の症状は改善しないでいた。移動に困難を感じ、コロナ後遺症外来をオンライン受診する。Drからのアドバイスは、「コロナウィルスがなくなってもこのように症状が良くならない人は沢山いるんですよ。自律神経失調症があるため回復するまで時間がかかっているのでしょう」と言われる。3年前、当院の施術にて自律神経失調症の症状が緩和したのを思い出し来院する。
症状:強い倦怠感、動悸、胸の圧迫感、吐気、下痢、食欲不振、頭痛、不安感に襲われ生きている心地がしない、横になっているが睡眠の質は悪く良眠できない。
当初週2回でアトラスオーソゴナルカイロを施行。(早期での回復・復職を希望していたため)
2週間ほどは、電車での移動が困難なためタクシー移動で来院され帰宅される。
また施行後、体の倦怠感が一時的に強くなったと感じる。(神経伝達、血流、リンパ液の循環、交感神経優位から副交感神経優位への変化よることが考えられる)
アトラスオーソゴナルカイロ施術5回目2週間後には、吐き気が無くなり食事が出来る・倦怠感が緩和・外出し友人と食事が出来るetc快方に向かって行った。
10月には、出勤出来る。長時間の作業に困難があるので、疲れたら横になったりして背骨や頚椎への負担を軽減する。
レントゲン画像からの気づき
※西洋医学でのレントゲン分析では異常がなくとも、カイロプラクティックにおいては骨の角度、位置、バランスの全体像からのアプローチをしていきます。
側面像
アトラスの角度良好
頚椎の軽度前弯あり・良好
椎間板のクッション充分あり・良好
正面開口像
頭が脊椎の中心にのっていない。(眉間の中心 A と頚椎中心 B が一致していない)
頭蓋の回旋がある。(左右の頭蓋の端より眼球の距離 CとDに差異がある)
評価:上記、側面・正面開口像が、一般的なクリニック・病院で撮影できるレントゲン像である。
頭が中心にのっていない、回旋しているetcより、
①神経伝達が脳ー中枢神経ー末梢神経の神経伝達が上手く行き渡っていない。
②心臓から脳への血流が十分に行き渡っていない。
③脳から脊椎を回ってる脳脊髄液の循環の滞りがある。
④手足先まで全身への血流が十分に行き渡らない。
上記のことが予測される。第一頚椎(アトラス)を整合させることにより、体の歪み、神経伝達・血流・脳脊髄液の循環を上手く回せるようになる事を目指す。
側面像アトラスの角度を考慮した正面像
頭頂部より撮影したアトラスの全体像
養生アドバイス:脱水状態もあるようなので、手作り経口補水液(水500ml・蜂蜜or砂糖大2・塩1.5g・レモン汁1/2個)をこまめに摂取。それ以外はミネラル水を摂る。
食事は、味噌汁を主体に梅干し・卵粥など消化の良いものを摂るように。寝る時の姿勢は、うつ伏せ寝以外で水平な状態で過ごすように気をつける。スマホやパソコンなどの電子操作は最小限にする。夜9時頃には睡眠につき、8〜10時間は最低でも睡眠時間(骨休め時間)をとる。入浴し体を温める。(シャワーだけなく)